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【エッセイ】今これからを生きるあなたへ ~転換期の哲学の道~

【その008】AIに依存していないか?

あなたはAIがいないと何も考えられない人間になっていないだろうか?

AIが何を出力してきているのか、それを理解できていない人間になっていないだろうか?

AIが出力してきた結果を見て、まるで自分がやったかのような高揚感を感じていないか?

昨今の生成AIとAIエージェントの思考能力は恐ろしい。

そして、かなり整った内容の結果を出力してくる。

ここで、一つ質問だ。

あなたは、そのAIの出力結果を大した確認をすることなく公開してはいないだろうか?

これの何が問題なの?と思われる方もいるかもしれない。

前回の中で、AIが出力してくるものは“それっぽいもの”に過ぎないと書いた。

なぜ、“それっぽいもの”に過ぎないのかといえば、出力結果の根拠が確認できていないからである。

現時点において、AIがどのような思考をしているかを理解できている人間は、この世界に存在していない。

つまり、AIが何を根拠として、その回答を出力しているかは、誰も分かってはいない。

AIの開発者も、AIの生み出し方は分かっていても、AIが何を思考しているかは分かっていない。

なぜ、AIの出力結果の根拠の確認が重要かと言えば、人対人の活動においては成果物に対する責任が伴うからである。

「AIがやったことだから分かりません」では人としての信頼を失うことになるだろう。

人は、“人間”という言葉の通り、人と人の間を生きていている。

人が抱く安心感は、その人の思考や行動への“信頼”から生まれる。

逆に、その人の思考や行動に対し、違和感を感じると、それは不安になり、距離を置きたくなる。

AIを活用することは悪いことではないし、これからの未来においてはAIが共にある生活が当たり前になるとも考えている。

ただ、あなたの人間性やあなたへの信頼が損なわれることがないように、AIを活用することが大切である。

他人との関わりの中で、安易にAIを使ってしまうと、要らぬ誤解や不信感を生む要因になる。

AIに限った話ではないが、人に対する違和感は、一瞬で不信へと変わってしまう。

信頼を得るには、とても長く地道な取り組みが必要だ。

一方、信頼を失うのは、一瞬だ。

このAIの成果物を他人に見せていいものなのか、あなたの人間性やあなたへの信頼に影響を与えるものでないか、根拠や妥当性を確認してからでも遅くはないと思うのだが、どうだろうか?

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