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【エッセイ】今これからを生きるあなたへ ~転換期の哲学の道~

【その002】信頼すべきものは何か?

AIエージェントを利用し始めて1ヶ月ほど経過した。

最初の一週間は、何が起こっているのか分からなかった。

次の一週間で、事態を認識すると、自分がどうしていいのか分からなくなった。

さらに次の一週間で、考える要素があり過ぎて、思考がフリーズしてしまった。

そして、次の一週間、一旦、AIから距離を置き、色々な人と意見交換をすることにした。

その過程を経て、今、この文章を書いている。

まずは、この一か月で自分の内面に起こっていた事態を整理しようと思う。

一言で言うならば、想像もできないようなことが目の前で起こり、動転して一時的に自分を見失ったという感じだ。

AIエージェントは、PC上でできるほとんどの作業をできてしまうかもしれない。

しかも、特別なテクニックも不要で、誰も利用できる形で存在している。

従来の生成AIは、作業工程の何かしらの一部分だけしかできず、それ以外の部分は人間が担う必要があった。

しかし、今年になって現れたAIエージェントは、作業工程のほとんどを担えるようになった。

つまり、ホワイトカラーの仕事はAIエージェントができてしまう。

自分だけではなく、社会全体がどうなってしまうんだろう?

AIが発達した未来は人間にとって苦しいものになるのではないか?

自分はそんな未来で生きていけるのだろうか?

そんな疑問と不安が頭の中を渦巻いていた。

そして、最終的に何をどう考えていいのか分からなくなった。

ここで、なぜ、このような状態になったのかを考えてみようと思う。

私が動転してしまったのは、考えるための思考軸の内の比較的大きな一本がなくなってしまったことが原因である。

自分の中にあった当たり前だと思っていた部分がなくなった。

これは、これまで当然とされてきた概念や常識に近い部分だった。

だからこそ、動揺してしまった。

“既成概念はない、当たり前を疑え”と自分に言い聞かせて生きてきたつもりだったが、自分の中にも強固な既成概念があり、それを拠り所にしていたことを思い知らされた。

そんなことで、自分は、自分の信念を見失ってしまったんだと、衝撃を受け、情けなさをかみしめた。

ただ、今、気づけて良かった。

自分一人では気づくことはできなかったが、信頼できる他人と相談することで気づくことができた。

信頼できる他人の存在と相談することの大切さを改めて認識することになった。

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